思い出の大会[ジュニア編]村松選手

私がジュニア時代で思い出に残っている大会は、16歳の時に出場したドイツのジュニアインターナショナルの大会です。

その遠征は、私の所属クラブと繋がりがあったドイツのアカデミーで練習とトレーニングを行い、そこから試合に行くという遠征でした。私はこの遠征が企画される前に、同じアカデミーに練習キャンプに一度行ったことがあったので、全く初めてではありませんでしたが、最初はヨーロッパのクレーコートでプレーをする難しさを痛感しました。

1大会目は、インターナショナルの大会の中では上から2番目のレベルの大会でした。結果は3回戦で負けてしまいましたが、クレーコートに慣れている粘り強い選手に競り合うことができて自信を持てたと同時に、課題がしっかり見えて、次の大会までに練習を頑張ろうと意欲的になっていたことをよく覚えています。

アカデミーに戻って、3日程練習をする時間があったのですが、帯同してもらっていたクラブのコーチは日本に帰らなくてはならなくて、一緒に来ていた日本人の選手とずっと自主練習をしていました。 コーチがいなくなってすぐは寂しい気持ちになりましたが、練習では、1大会目で見つかった課題を克服するために毎日とても高い意識でできていて、今でも、あの時ぐらい目的意識をもってやれば結果が出ると思い出させてくれます。

2大会目は1大会目よりはレベルは少し低い大会でしたが、優勝することができました。インターナショナルの大会で優勝は初めてだったのでとても嬉しかったことを覚えています。

当時の日記に「課題はほとんど克服できていないけれど試合の中で少しずつ変わっていけるように頑張りたい」と書いてあって、とても前向きだと感じました。今プロ活動をしていて、焦る気持ちのほうが多くなってきている気がするので、この頃の純粋な気持ちを少し思い出してやってみようと思いました。試合には、アカデミーの海外のコーチが少し見に来てくれて、英語でアドバイスを受けたりなど、初めての経験をして、大変さも感じながら、英語でのコミュニケーションがとれることの大切さを学びました。

たった3週間でしたが、自分で沢山考えて取り組んだことで、自分のものにできたような気がしました。これからも、考えることを大事にして目標に向かって頑張っていきたいと思います!

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