村松千裕選手 2019年11月 活動報告

11月は、深圳(中国)10万ドル、台北12万5000ドル、Bhopal(インド)25000ドルに出場しました。

オーストラリアの試合が終わったその日の夜にはもう飛行機に乗り、中国に移動して、着いた次の日から予選の試合だったので、だいぶタフなスケジュールでした。
中国の深圳は2回行ったことがありましたが、その時とはまた違う会場でした。オーストラリアのコートとは、同じハードコートでも速さが違い、ボールも違ったので、最初の試合は合わせるのが大変でしたが、なんとか1回戦を勝つことができ、次に繋げられました。結果は次の予選決勝も勝ち、本戦1回戦敗退でした。予選決勝は、とても接戦で、負けていた可性も十分にあったので、体力的にもきつい中苦しい場面を乗り越えて勝てたことは大きかったと思いました。本戦の試合は、自分の力を出し切れなかった悔しさが残りましたが、もっと自分に必要なことがわかった試合でした。

台北は、初めて行く国でしたが、日本のものが豊富で、とても便利でした。食事も美味しくて、また来たいと思いました。
試合のコートは、室内のカーペットコートで、少し独特でした。私は、最初予選から戦う予定でしたが、本戦の選手に欠場が出て、本戦に繰り上がりました。1回戦の相手は、自分よりランキングは少し下の相手でしたが、勝ちたい気持ちが強くなりすぎて、内容的に物凄く悔しい負け方をしてしまいました。最近の中では1番落ち込みましたが、次自分で取り返すしかないという気持ちでした。

台湾が終わり、3日間だけ家に帰ることができました。この何週間かは遠征が続いていて、家に帰れるのもほんの少しでしたが、少しの時間でも家に帰るとやっぱり落ち着くし、リフレッシユできるなと感じました。この3日間で、インドに持っていくためのお米や、缶詰などの非常食を買い集めて、現地では毎日それを食べていました。初めて非常食のお米を食べたのですが、思っていた以上に美味しかったです!インドに行くのは初めてだったので、不安が沢山ありましたが、今回の会場は、ホテルとコートが同じ敷地内にあり、特に問題はなく過ごすことができました。
この大会は、来年の全豪オープンの予選に出場するためにランキングを上げたいという思いで行くことに決めました。去年や一昨年とはまた違う気持ちも入り、硬くならないように心がけてはいましたが、1回戦から思うようにはいかず接戦になりました。自分の理想とはかけ離れたプレーになっていましたが、今の自分を受け入れて途中から徐々に冷静にプレーすることができるようになり、なんとか勝つことができました。そしてその後4回を勝ち抜いて、結果優勝することができました。プロになってシングルスは初優勝だったので、とても嬉しかったです。

今回学んだことは、苦しい試合、場面がきたときに、絶対に諦めずに戦い、次に繋げることの大切さと、プレッシャーがある時こそ、目の前の相手と戦うことだけに集中してやり切ることで結果がついてくるということです。そして、とても悔しい負けは、自分が成長するためにあるものだということです。この優勝は、自分が1大会を通してやることをやり切れた結果だったと思うので、これを自信にして、そして悔しかった思いを絶対に忘れずに、もっと上を目指して頑張っていきたいと思います。

来月は、トレーニング期間をとり、来シーズンに向けて体もテニスもしっかりとした土台をつくっていきたいと思います。

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